実演家の権利Q&A

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過去のテレビ番組がネット配信される場合、出演者の権利ってあるの?

『季刊PRE』第2号掲載

 答えは、「ある」とも「ない」ともいえるでしょう。「ある」と答えるためには、まず、出演者自身やマネージャーが確認しておかなければならない重要なポイントがあります。それは、その番組に出演した当時、映像製作者やテレビ局に対して「放送」の許諾(法92条1項)だけを行い、「録音・録画」の許諾(法91条1項)を行っていないことです。
 もしも、「放送」と「録音・録画」の両方を許諾してしまっていれば、この質問に対する答えは「ない」となります。それは、現行の著作権法では、映像製作者の利便性が優先され、実演家の許諾権にさまざな制限が加えられているためです。
 その中で最も厳しいのは、「録音・録画権」への制限(法91条2項)です。これは、映像作品に出演する際に、実演家が映像製作者に対して何の意思表示(例えば、ネット配信不可あるいは二次利用の報酬ありなど)をせず、「録音・録画」の許諾をしていたのであれば、後にその映像作品がどんなに利用されていても、実演家はもはや自分の権利を主張することはできないというもの。これが、出演時契約に基づく権利主張のワン(唯一の)チャンスといわれる理由なのです。

芸団協・実演家著作隣接権センター 事務局長  増山 周

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